SESやめとけってホント??【現役SES会社員の本音】
こんにちは。
Googleの検索欄に「SES」と入力すると,2番目に「SES やめとけ」というワードが出現します...(苦笑)
SESはやめておくべきなのか,SESは悪なのか,筆者目線で語らせていただきます。
SES企業への就職を考えている方はぜひご参考にしてください。
筆者プロフィール
・情報系の大学を卒業後,新卒でSES会社に就職
・研修といった研修は受けず,就職して3か月ほどで初現場
・1年ちょっとで初の現場を退場し,現在2つ目の現場で働く
・現在プログラマ歴丸二年
結論
グダグダしているブログが嫌いなので,先に結論を書いちゃいます。
未経験なら踏み台としてあり。
経験者が最初に選ぶ就職先としては基本やめておくべき(例外あり,後述します)。
です。
そもそもSESとは?
SESは,システムエンジニアリングサービスの略です。
詳しくは,上記Wikipediaを参照いただきたいのですが,
簡単に言うと,客先に赴いて労働し,その対価としてお金をもらう。という業態です。
派遣とはちょっと違うのですが,ほぼ同じだと考えて差し支えありません。
違うのは,指揮命令権です。指揮命令権は,漢字の意味そのままで,
誰からの指示を受けて働くか
を定めたものです。
派遣の場合は,客先の会社の上司に指示を仰ぎます。
SESの場合,自社からの指示に従わないとならないです。
ざっくりしていますが,これが派遣とSESとの違いです。
実情は?
とはいえ,99%以上のSESの方は,客先の上司に指示を仰いでいるのが実情になります。
客先に働きにいってるのに,わざわざ自社から指示を仰ぐのは非常にめんどくさいですよね。
なので,ほとんどのプロジェクトでは,客先の人が直接作業指示をしています。
しかし,これは,偽装請負といい,違法行為となります。
SESは,そういう意味でも闇が深いです。残念ながら,これが実情となります。
なぜSESがなくならないのか
IT業界の大部分が,SES企業によってできています。
偽装請負が横行しているこの業界がなぜなくならないか。
以下3点が理由だと思います。
①儲かるから
②必要とされているから
③SES企業に入りたがる人が多いから
①儲かるからに関しては,単純です。
この画像がすべてを物語っています。
流石に,「金は出せないけど...」とはなりませんが,末端にあたるSEは,元の単価から中抜きされまくった搾りカスが給料としてもらえます。
SESの会社は,会社によりますが単価の45~60%くらいを中抜きして残りを給料としてSEに支払っています。
案件さえ見つけてそこにSEをぶち込めば,何もしなくてもお金が入ってくる状況になります。
②必要とされているから
ですが,
なんやかんや,SESって重宝されます。
大手のIT企業は常にたくさんの人員を雇えませんが,プロジェクトが始まるとたくさんの人員が必要になります。
かといって,プロジェクトが終わると,その人員を持て余してしまいます。
日本は,一度正社員として雇用すると,なかなかクビにできなくなりますよね。
そこで,SESが必要になります。
プロジェクトが立ち上がった時だけ働いてもらい,プロジェクトが終わったら解散する...
かなり都合がよい存在なのです。
③SES企業に入りたがる人が多いから
「未経験者でもエンジニアになれる!」みたいな広告を見たことがあると思います。
これって,90%SES企業です。
今の職種が嫌いになり,ITで活躍したい!と考えている未経験者はたくさんいますが,いきなり大手のSIerなどに就職することは難しいです。
SES企業は,未経験者であれ,案件を見つけてぶち込めばいいだけなので,未経験者でもどんどん採ります。
特に未経験者が目を輝かせてSES企業に入ってゆくという構図ができています。
後述しますが,未経験者がSES企業に入ることは決して悪いことではないと私は思っています。
SESやめとけってホント?
さて,本題です。
冒頭で,
未経験なら踏み台としてあり。
経験者が最初に選ぶ就職先としては基本やめておくべき。
と書きましたが,その通りです。
SESって,基本,ある程度のスキルがついたら,それ以上スキルを身に着けることが難しくなるタイミングがあります。
ずっとSESだと,最初はある程度給料も上がっていきますが,30代,40代になったタイミングで,いずれ頭打ちがきます。
その年だとすでに転職しようにも転職先が少なく,転職する気もうせてしまいます。
私は,そんなおじさんを見てきましたが,悲惨なものです。
40代になっても,VBAしかできない,テストしかできないなど。。。
それは,その人の努力不足な部分が大きいですが。
特に経験者が転職先で選ぶのであれば,SIerか,自社開発の会社をおススメします。
一方で,未経験者は,そのような会社に入るのは中々ハードルが高いです。
SESといえど,ある程度のスキルはつくので,就職するハードルが低いSES企業に入社するのはありです。
そして,ある程度のスキルがついたら,SIerや自社開発を行う会社に転職しましょう。
ということで,一概に「SESやめとけ」とは言いません。
最近は,高還元SESの企業など,ホワイトな会社が増えているみたいなので,全てのSES企業がやばいわけではないです。
また,単価も,実際努力次第なところもあります。
本当に優秀なSEであれば,SES企業であっても,かなりの給料がもらえるようです。
SESは悪!SESはクソ!と,デカい主語で騒いでいる人は
ぶっちゃけ,その人の能力が低いのをSESという構造のせいにしているだけなパターンがよくあります。
ずっと同じ環境で働くのが嫌だ,という人には実は結構条件が良かったりします。
一概には,SES=悪とは言えないです。
結局,どの環境に行っても,その人がどう働くかにかかっています。
以上!